管理人がまだ国内FXトレーダーだった頃、FX取引の注文方式なんて考えたことなんてありませんでした。
FX取引は極論「買った(売った)通貨が値上がり(値下がり)すれば儲かる」だけですからね。自分が出した注文がどうなろうと関係ありません。
しかし海外FXについて調査を重ねていくうちに注文方式の重要さに気づくことになりました。
- 海外FXと国内FXではトレーダーの注文処理の仕組みが違うこと
- 国内FXの注文方式(OTC方式)ではトレーダーが勝ちにくいこと
- 海外FXの注文方式(NDD方式)では公平な取引ができること
実は私が「海外FXで取引しよう」と決意した最後の決め手はこの注文方式の違いです。調べれば調べるほど国内FX業者がほくそ笑む顔が浮かんできて腹が立ったのを覚えています。
そこで今回はFXトレーダーの方にはぜひ知っておいていただきたい、FX取引の注文方式の違いについて解説していきます。
Contents
国内FXのOTC(DD)方式と海外FXのNDD方式の違い
国内FXと海外FXでは「トレーダーの注文をどうやって処理するか」が全然違います。
- 国内FX(OTC方式):ディーラーが「戦略的に」注文を処理する
- 海外FX(NDD方式):ディーラー不在で注文はブローカーを素通りする
国内FXではディーラーが「ブローカー自体が儲かるように」注文を処理することが多いので、トレーダーにとって不利な状況に陥ってしまうというわけです。
ディーラー(ディーリングデスク)とはFXブローカーの注文処理係のこと。FX取引経験が豊富な、いわば「取引のプロ」です。
OTC(DD)方式はブローカーのディーラーが「戦略的に」注文を処理する
OTC方式の国内FXでは戦略的な意志を持ったディーラーの元に注文が届きます。
例えばトレーダーが出した「1万通貨のドル円を買う」という注文が「1万通貨のドルを売りたい」と思っている個人・機関投資家に届くかどうかはディーラーしだい。
ブローカーは「注文を流してますよ感」だけ醸し出しておいて、実際に決済しているのは国内FXブローカー自身です。
この時トレーダーはFXブローカーと取引していることになります。OTC方式が日本語で「相対取引」と呼ばれている所以です。
トレーダーが勝てばブローカーが損して、トレーダーが負ければブローカーが得するという構図。トレーダーとブローカーは敵対しているんですね。
国内FX業者でディーラーを任せられるということは、かなりFX取引に精通しています。
トレーダーが勝ちそうな注文はそのまま流してスプレッドだけ徴収、トレーダーが負けそうな注文の場合は反対売買で利益をあげようするのが国内FXの実態です。
国内FX業者はストップ狩りや約定拒否トレーダーを負けさせる?!
OTC方式が注文を流したり流さなかったりするだけならまだ許せます。
トレーダーにとっては思惑通りに値動きすればどちらにせよ利益を上げることができますからね。
「ディーラーが注文を流そうが流さまいが関係ないんじゃない?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし国内FXブローカーの悪行はとどまることを知りません。なんと勝手にレートを操作してわざとトレーダーが負けるように仕向けようとすることもあるんです!
ここで思い出してほしいのは国内FXに「全業者共通のプラットホームがない」ということ。例えば「GMOクリック証券ならGMOクリック証券専用のプラットホーム」が用意されています。
独自プラットホームということで、表示させるレートを自分たちの会社でイジるのにも造作ありません。
独自プラットフォームというブローカー側の土俵で「トレーダーVSブローカー」の構図が成立している時点で、国内FXがいかにトレーダーにとって不利な状況かがわかります。
私も昔国内FXで取引していた時代、実際にありえないレート変動で損切りの逆指値がささってロスカットされてしまったこともありました。
今考えて見れば、ブローカーのレート操作のせいでストップ狩りにあってしまったというわけです。
(※ストップ狩り:トレーダーの逆指値注文を狙って、ブローカーが故意にレートを操作すること)
NDD方式はディーラー不在!注文はブローカーを素通りする
NDD方式の海外FXには国内FXのようなディーラーは存在しません。
トレーダーが出した注文はそのままカバー先の金融機関(LP、リクイデティプロバイダー)やインターバンクに流れます。
カバー先はFX通貨を売買している機関投資家やヘッジファンド、インターバンクはFX取引の注文が集まる市場だと考えてください。
- STP方式:トレーダーの注文がカバー先のLPに流れる
- ECN方式:トレーダーの注文が「インターバンク」に流れる
どちらにせよ、NDD方式海外FXブローカーはトレーダーの注文が決済されるようにお手伝いしているだけです。
トレーダーが勝とうが負けようが一切関係ないので、レートを操作してトレーダーをわざと負けさせようとすることもありません。
旧ドイツ帝国の皇帝ビスマルクのような「公正な仲介人」の役割を担うのが海外FXブローカーです。
多くの海外FX業者はMT4という共通のプラットホームを取り入れています。
MT4は国内FXのような「業者独自のプラットホーム」ではないので、ブローカーが勝手にレートを操作することができません。
海外FXのクリーンな取引環境はディーラー不在のNDD方式だけではなく、取引プラットホームにも担保されています。
海外FXのスプレッドが広いのはクリーンなNDD方式の代償だった!
注文方式から考えると、海外FXブローカーのスプレッドが広めなのも説明できます。
- 国内FX(OTC):トレーダーの負け分を利益にできる
- 海外FX(NDD方式):トレーダーの勝ち分を利益にできない
「他に利益の源があるかどうか」で国内FXと海外FXではスプレッドに対する思い入れが違います。
国内FXはスプレッドなんか徴収しなくてもやっていける
本来ならば国内FX業者はスプレッドなんて徴収しなくてもやっていけるはずです。トレーダーが損したお金が会社の懐に入っている仕組みになっているわけですからね。
しかもトレーダーに業者独自のプラットホームを利用してもらうことで、わざとトレーダーを負けさせることができる環境も整えています。まさに盤石の体制だといったところでしょうか。
それなのにスプレッドと称して手数料まで徴収する図々しさといったらありません。
別になくてもいいものを徴収すておいて「国内FXはスプレッドが狭い!」なんてホントよくいえたものです。
海外FXはスプレッドを徴収しないとやっていけない
海外FXはNDD方式という方式をとっている以上、トレーダーが負けたとしても1円たりとも利益になりません。
海外FXブローカーはトレーダーから取引の時に支払ってもらったスプレッドだけを頼りに運営しています。
そう考えると海外FXブローカーが国内FXブローカーよりもスプレッドが広いのは「ある意味」仕方ないことです。
スプレッドで儲けないと、ブローカーとして生き残っていけないことになってしまいます。
海外FXの「広めのスプレッド」は、トレーダーに公平な取引環境を提供するための代償だったということですね。
海外FXブローカーはトレーダーに取引してもらった方が儲かる
海外FXブローカーがスプレッドで利益を上げていくためには、スプレッドを広めに設定するだけではいけません。トレーダーにたくさん取引してもらう必要があります。
スプレッドは取引1回あたりに発生するもの。取引量が増えればブローカーが受け取るスプレッドも大きくなります。
トレーダーが負けて取引しなくなることは、海外FXブローカー側としては喜ばしくないことですよね。
継続的に取引してもらうためには、トレーダーに勝ってもらった方が海外FXブローカーとしてもオイシイというわけです。
国内FXブローカーのようにわざとトレーダーを負けさせてしまうと、ブローカー自身が損してしまいます。
先程は「公正な仲介人」と言いましたが、管理人的には「海外FXブローカー側は心の中でトレーダー側に肩入れしてるのでは?」というのが本音です。
注文方式を見れば海外FXが「トレーダー側」なことがわかる
OTC方式の国内FX取引で「ブローカーVSトレーダー」の勝負を挑むのは分が悪すぎます。
プラットホームで提示するレートを操作されてしまうと勝ち目はありません。
NDD方式の海外FXならトレーダーが勝とうが負けようが、ブローカーは蚊帳の外。
むしろたくさん取引してスプレッドを払ってもらいたいのが本音なので、わざとトレーダーが不利になるような操作をすることはありません。
「トレーダーが勝って継続的に取引すれば、ブローカーも潤う」というWin-Winの関係です。
トレーダーにとって不利にならないNDD方式で取引できるというだけでも、海外FXブローカーで取引する価値は大いにあるでしょう。
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