「あれ?このブローカー、スプレッド激狭じゃね??」
いつものように海外FXの情報集めに勤しんでいた管理人ことオタク三郎ですが、Tradeviewのことを知った時に戦慄が走りました。
公式サイトに記載されているリアルタイムスプレッドは以下の通り。(平日22時頃のもの)
管理人が普段スキャルピングしているAxioryに勝るとも劣らない低スプレッドが、そこにはありました。
(参考:Axioryの評判がいいのにはワケがある!管理人も絶賛の理由とは?)
「もしかしてAxioryと決別の時がきたかも…」
そう思ってTraderviewについて洗いざらい調査して、実際に取引してみることに。
結論からいうと「Tradeviewにスキャルピング用のメイン口座を乗り換える」という事態にまでは至りませんでした。
10つのポイントを用意して比較してみましたが、総合的にみるとAxioryのナノスプレッド口座には一歩及ばなかったからです。
ただAxioryよりもTradeviewメインで取引した方が得するトレーダーがいるのはたしかなので、実際に比較しながら紐解いていきたいと思います。
TradeviewのILC口座とAxioryのナノスプレッド口座を全10項目で比較
今回用意した10個の比較項目と比較結果は以下の通りです。
比較項目 | 比較結果 |
---|---|
①取引コスト (スプレッド・手数料) |
Tradeview>Axiory (Tradeviewの方がやや安い) |
②約定力 | Tradeview≒Axiory (双方とも高水準) |
③ハイレバ取引 (レバレッジ・追証・ロスカット) |
Tradeview<Axiory (Axioryの方が資金効率◎) |
④取引プラットホーム | Tradeview≒Axiory (双方ともMT4、cTraderに対応) |
⑤取り扱い商品 | Tradeview<Axiory (TradeviewはCFDの取り扱いなし) |
⑥信頼性・安全性 (ライセンス・信託保全) |
Tradeview>Axiory (Tradeviewの方が安全) |
⑦サポート体制 | Tradeview≒Axiory (どちらも日本語ライブチャットに対応) |
⑧入金・出金方法 | Tradeview<Axiory (Tradeviewは国内送金非対応) |
⑨少額取引 (最低入金額、取引可能枚数) |
Tradeview<Axiory (Tradeviewは最低10万円入金から) |
⑩ボーナス・キャンペーン | Tradeview≒Axiory (双方ともボーナスなし) |
これから1つづつ掘り下げながら詳しく説明していきます。
①スプレッド・取引手数料で比較
スキャルピング取引で一番重要な「取引コスト(スプレッド・取引手数料※)」ではTradeviewに軍配が上がりました。
※TradeviewのILC口座、Axioryのナノスプレッド口座を初めとしたECN方式の口座では、スプレッドとは別に取引量毎に手数料が発生します。
(ECN方式についてもっと知りたい方はこちらをチェック!→ECN方式って何?STP方式との違いからおすすめのトレーダーを紐解く)
取引手数料(往復) | 0.50pips | 0.60pips |
---|---|---|
ドル円(平均値) | 0.30pips(0.80pips) | 0.40pips(1.00pips) |
ユーロ円(平均値) | 0.50pips(1.00pips) | 0.70pips(1.30pips) |
ポンド円(平均値) | 1.20pips(1.70pips) | 1.70pips(2.30pips) |
豪ドル円(平均値) | 0.90pips(1.40pips) | 1.10pips(1.70pips) |
ユーロドル(平均値) | 0.30pips(0.80pips) | 0.40pips(1.00pips) |
ポンドドル(平均値) | 0.90pips(1.40pips) | 0.90pips(1.50pips) |
豪ドル米ドル(平均値) | 0.90pips(1.40pips) | 0.60pips(1.20pips) |
※カッコ内は「平均スプレッド+取引手数料」のトータルコストを記載しています。
メジャーな7つの通貨ペアで比べてみたところ、Tradeviewの方が平均して0.2pips~0.3pips狭くなってます。
というか、管理人が知る限りTradeviewほど低コストで取引できる海外FXブローカーはありません。
Tradeviewを見つけてしまったせいで、このサイトのスプレッドランキングを更新しないといけなくなったよ…
②約定力で比較
取引サーバーの設置場所 | エクイニクス | エクイニクス |
---|---|---|
平常取引の約定力 | ◎ | ◎ |
指標トレードの約定力 | ○ | ○ |
大口注文の約定力 (10lotオーバー) |
◎ | ○ |
【約定力の比較に際して】
- Tradeviewが公式サイトで約定データを公表していない
- 少数点レベルで約定スピードを比べても「だから何??」ってなりそう
ということで、実際に管理人が取引してみた所感に基づいて比較しています。(厳密な比較じゃなくて申し訳ありません…)
TradeviewもAxioryとも取引サーバーをエクイニクス社のデータセンター(※)内に設置しているだけあって、どちらも甲乙つけがたいくらい優秀です。
平常取引ではほとんど気になるスリッページを喰らったことはないし、指標トレードでも安定している印象でした。
ただ大口の注文に強いのはTradeviewの方かなー、って感じ。
ほんとに誤差程度かもしれませんが、Axioryよりも決済スピードが速かった気がします。
③レバレッジ・ロスカット・追証で比較
最大レバレッジ | 200倍 | 400倍 |
---|---|---|
ロスカット水準 | 証拠金維持率100%以下 | 証拠金維持率20%以下 |
追証 | なし(ゼロカット) | なし(ゼロカット) |
この項目に関してはTradeviewの完敗です。
前提としてどちらも追証は発生しません。口座残高がマイナスになっても自動でゼロカットしてくれるので、入金額以上負けてしまうリスクは0です。
(関連:追証なしゼロカットは海外FXだけ!借金地獄に近いのは国内FXだった?)
ただTradeviewでは最大でも200倍までのレバレッジしか利用できないのに加えて、ロスカット水準が証拠金維持率が100%以下と厳しめ。
実質レバレッジは100倍~150倍での運用になります。
Axioryはロスカット水準がゆるいので極端な話、最大400倍のレバレッジを利用してポジションを建ててもOKです。
もちろんハイレバであればあるほど含み損が大きくなるスピードは早くなりますが、資金効率・利回りの抜群の取引ができるとい点ではAxioryの方が勝っています。
Tradeviewで最大200倍のレバレッジ変更するには要申請
初期設定ではTradeviewの最大レバレッジは100倍まで。
100倍以上(200倍まで)のレバレッジで取引したい方は、口座を開設して入金した後にレバレッジ変更を申請してください。
- 氏名
- 登録したEメールアドレス
- 口座番号
- 希望するレバレッジ
この4点を入力すればカンタンに申請できます。
いつも実質レバレッジ300倍~350倍くらいでスキャルピングしている管理人にとって、このデメリットは正直大きかった…。
ただFX口座に数百万円入ってて、低レバでも大きなポジションを建てられるトレーダーにはあまり関係ないだろうな。
④対応している取引プラットフォーム(MT4、cTrader)で比較
MT4 | 対応 | 対応 |
---|---|---|
cTrader | 対応 | 対応 |
取引プラットホームは互角です。
両社とも海外FXの主流プラットホームであるMT4に対応しているのはもちろん、cTraderにも対応しています。
cTraderとはECN口座の取引と相性抜群な海外FXの最先端プラットフォーム。
エントリー・決済の操作もカンタンなので、スキャルピング取引にもピッタリです。
- プラットフォーム上で板情報(注文量や気配値)を確認できる
- タイムラグなしの同時決済
- 追加注文・一部決済がカンタン
- MT4同様にチャート上からのワンクリック注文に対応
(参考:cTraderは海外FXのECN方式の一歩先を行く(準備中))
ただcTraderはMT4対応のEAをそのまま使って自動売買できないので、
- EAスキャする時→MT4口座
- 手動スキャする時→cTrader
という感じで使い分けるのがおすすめ。
Tradeviewは複数口座開設OKなので、あらかじめ2タイプの口座を用意しておくのもアリです。
Traderviewは他にもCurrenex(バイキング)というプラットホームに対応しているが、正直良さがわからなかったので今回は考慮にいれていない。
- スプレッドが平均してMT4やcTraderよりも0.1pips広い
- 取引手数料が7ドル/lot(MT4やcTraderよりも片道1ドル高い)
こんな感じで取引コストが高くつくくせに、使い勝手はMT4やcTraderと同レベルくらいに感じた。
「知る人ぞ知るプラットフォーム」らしいけど、万人受けはしないだろうな。
⑤取り扱い通貨ペア・CFDで比較
通貨ペア数 | 40種類 | 61種類 |
---|---|---|
CFD銘柄数 | -(取り扱いなし) | 15種類 |
取り扱い商品の品揃えではAxioryの圧勝です。
「お目当ての通貨ペアさえあれば問題ない」という人には関係ないかもしれませんが、品揃え豊富なAxioryの方が取引のバリエーションに富んでいます。
一応TradeviewはFX口座とは別で「Tradeview stock」で口座を開設すれば、企業の一般株や石油などの商品CFDを取引するこができる。
ただFX通貨と同じ口座でCFDを取引できるAxioryの方が明らかに便利だから、この項目ではAxioryの勝利となった。
⑥資金補償・登録ライセンスで比較
登録ライセンス | ケイマン諸島金融庁(CIMA) | ベリーズ(IFSC) |
---|---|---|
信託保全 | あり(最大35,000ドルまで) | あり(入金額まで) |
業者としての信頼性・安全性ではTradeviewの圧勝となりました。
パッと見るとどちらも規制がゆるいマイナーなライセンスに登録しているように思いますが、Tradeviewが登録しているCIMAは別格です。
- イギリスの法律に基づく厳しい規制・監視体制
- 証券監督機構※(IOSCO)の会員
※証券監督者国際機構(IOSCO):投資家保護を目的に発足。投資の不正行為を厳しく取り締まる機関(参考:金融庁HP)
また資金の安全性に関しても最大で35,000ドルまで信託保全してくれるTradeviewの方が勝っています。
⑦サポート体制で比較
日本人スタッフ | 複数人在籍 | 複数人在籍 |
---|---|---|
ライブチャット | 対応 | 対応 |
メール | 対応 | 非対応 |
電話 | 非対応 | 対応 |
コールバック対応 | 対応 | 対応 |
この項目では双方とも互角という結論に至りました。
たしかにサポート体制に関しては日本語の電話にも対応しているAxioryの方が盤石といえます。
ただ海外FX業者のサポートとのやり取りは基本ライブチャットからになるので、Tradeviewでも不自由なく対応してもらえるでしょう。
レスポンスも早くて24時間いつでもすぐに返信してもらえます。
ちょっと紛らわしいので説明しておくけど、Tradeviewの日本語ライブチャットには日本人向けの公式ページからアクセスできないぞ!
表示言語を英語に切り替えないといけないから注意するように。
⑧入金・出金方法で比較
クレジットカード | 対応 | 対応 |
---|---|---|
国内銀行送金 | 非対応 | 対応 |
ビットコイン | 対応 | 対応 |
bitwallet(※) | 対応 | 対応 |
※bitwalletとは、インターネット上で通貨を管理できるオンラインウォレットのこと。
2017年10月ごろからTradeview、Axioryともにbitwalletに対応しました。
- 入金・出金ともに申請とほぼ同時に反映
- 出金手数料は無料(bitwallet→銀行への出金は840円)
上記のように、かつて海外FXの出入金方法として一世を風靡したNetellerを彷彿とさせる便利さを誇ります。
またあらゆる入金方法に対応しているのもポイント。
- クレジットカード・ビットコインで入金した場合→利益分の出金
- 国内・海外銀行送金で入金した場合→出金額全額
bitwalletのアカウントを開設しておけば、わざわざ時間もお金もかかる海外銀行送金で出金する必要はありません。
出入金方法のバリエーションでは国内銀行送金に対応しているAxioryの勝利です。
クレジットカードメインで出入金してない人にとって、Tradeviewは少し使いづらく感じてしまうでしょう。
またビットコインで入金するにも、Upholdという電子決済サービスを挟まないといけないので少し面倒です。(←Axioryはビットコインウォレット(※)から直接入金できる)
※ビットコインウォレット:ネット上でビットコインを購入・保管できるサービスのこと
⑨初回最低入金額・取引可能lotで比較
初回最低入金額 | 10万円~ | 2万円~ |
---|---|---|
最小取引lot | 0.1lot(1万通貨)~ | 0.01lot(1000通貨~) |
最大取引lot | 上限なし | 上限なし |
最低入金額、注文できる最小lotで比較すると、取引の敷居が低いのはAxioryです。
Tradeviewは初回入金で10万円以上必要なのに加えて、注文サイズも0.1lot(1万通貨~、国内FXでいうところの「10枚」)と高めの設定になってます。
金銭感覚や資金力は人それぞれだと思いますが、新規の海外FXブローカーにドカンと入金するのに抵抗がある人はTradeviewで取引できません。
Tradeviewのために10万円も用意できない!という人には何も言うことはない。
ただ高い信頼性を誇っているのは上で説明した通りだから、高額入金でも出金拒否に怯えることはないと思うぞ!
⑩ボーナス・キャンペーンで比較
ボーナス | なし | なし |
---|
Tradeview、Axiory双方とも派手なくキャンペーンよりも取引環境(スプレッド・サーバー・約定力など)の整備に注力しています。
スキャルピングではボーナスがもらえるよりもスプレッドが狭い方が得するので、この経営判断は正しいでしょう。
「ボーナスなし」はスプレッドが狭いスキャルピング向き口座の宿命みたいなものなんだよなー。
「ちょっとスプが広がってもいいからボーナスも欲しい!」という人は、
という選択肢もあるぞ!
ただ何度も言うようだけど、ガッツリスキャするなら低スプレッドの方が得するということだけは留意しておくように。
比較結果はTradeviewの2勝4敗4分!口座開設がおすすめなトレーダーとは?
10項目での比較はTradeviewの2勝4敗4分という結果に。
TradeviewがAxioryに勝っている点、負けている点をおさらいしてみました。
- 取引コスト(主要通貨ペアで0.2pips~0.3pisp狭い)
- 信頼性・安全性
- 資金効率(レバレッジ・ロスカット水準)
- 取り扱い商品(FX口座でのCFD取り扱いなし)
- 入金・出入金の利便性
- 取引の敷居の低さ(初回最低入金額が10万円~)
こう見ると、
- 資金効率重視のハイレバスキャルピング
- 原油などのCFD商品で短期売買
- 少額投資(数万円~)での取引
ならAxioryのナノスプレッド口座の方が向いているのがわかります。
なによりも資金効率を重視していて、原油や日経225にも手を出している管理人のスキャルピングメイン口座になりえませんでした。
→管理人のスキャルピングメイン口座!Axioryに対するレビューはこちら
ただ何よりも取引コストの安さを重視している人、100倍~150倍くらいの低レバでも大きくポジれるだけの資金力がある人はTradeviewの方が向いています。
約定力が申し分ないのは上述の通りで、決して高額の入金でも不安がる必要がないくらいの信頼性を持ち合わせたブローカーです。
管理人ももうちょっとAxioryのナノスプレッド口座で稼いだら、本腰入れてTradeviewへの乗り換えを検討したいと思います。
Tradeviewの詳細情報まとめ
会社情報詳細
会社正式名称 | Tradeview Ltd |
---|---|
本社住所 | 94 Solaris Avenue. Suite 1348 Camana Bay, Grand Cayman, KY1-1108, Cayman Islands |
ライセンス | CIMA/Cayman(No. 585163) |
事業開始 | 2004年 |
ILC口座スペック詳細
最大レバレッジ | 200倍 |
---|---|
口座種類 | Meta Trader 4、cTrader、Currenex |
基本口座通貨 | USD / EUR / GBP / JPY |
取引手数料 | 5ドル/10万通貨(往復取引) |
スプレッド | ドル円0.0pips~ |
ボーナス | なし |
最少取引単位 | 1万通貨 |
最低入金額 | $1000/100,000円 |
取引通貨数 | 通貨ペア:40種類 |
ロスカットレベル | 証拠金維持率100%以下 |
マージンコール | 証拠金維持率100%以下 |
追証 | なし ゼロカットシステム対応 |
両建て | あり |
スタンダード口座スペック詳細
最大レバレッジ | 500倍 |
---|---|
口座種類 | Meta Trader 4 |
基本口座通貨 | USD / EUR / GBP / JPY |
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | ドル円平均1.8pips |
ボーナス | なし |
最少取引単位 | 1000通貨(0.01lot) |
最低入金額 | $100/10,000円 |
取引通貨数 | 通貨ペア:40種類 |
ロスカットレベル | 証拠金維持率100%以下 |
追証 | なし ゼロカットシステム対応 |
両建て | あり |
入金方法詳細
入金方法 | 手数料 | 着金スピード |
---|---|---|
クレジットカード(Visa,MasterCard,JCB) | 無料 | 即座 |
ビットコイン | 無料 | 即座 |
海外送金 | 6500円~ | 3~5営業日 |
出金方法詳細
入金方法 | 手数料 | 着金スピード |
---|---|---|
クレジットカード(Visa,MasterCard,JCB) | 無料 | 即座 |
ビットコイン | 無料 | 1~2営業日 |
海外送金 | 2000円~ | 3~5営業日 |
コメントを残す